大人の家庭経済学

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【超初心者向け概要解説】書類のやり取りは基本不要!オンラインで完結する確定申告の流れ(2021年度版)

★この記事はこんな人にオススメ★
✓退職や控除などで今年初めて確定申告をしなくてはいけない
✓他サイトを見てはみたが、何が書いてあるかさっぱりわからない

 

今年もやってきました、確定申告...


まるで何年もやってきたかのような口ぶりですが、私自身は今年で3回目。
2年前、源泉徴収分を払い戻してもらうために初めて確定申告に挑んだ時は、右も左もわからない状態でした。

「これをやるとなんかお金が戻ってくるらしい」ぐらいの認識で、
当時遠方に住んでいた両親に助けてもらいながら、なんとか一人で頑張ったのを覚えています。


この記事では、初めて確定申告をする人向けに、確定申告の手順について大まかな流れを説明しています。
画面上での操作方法など細かい部分について知る前に、まず参考にしてもらえたら幸いです!

 

 

 

はじめに

そもそも、自分が何をしようとしているのかよくわかっていない方もいるかと思いますので、
確定申告の意義について大まかに説明したいと思います。

 

「自分は何を申告するのか?」をはっきりさせよう

確定申告というと「個人事業主がするもの」というイメージがあるかもしれません。
実は確定申告には、下記のような種類があります。

(1)所得税の確定申告
(2)決算書、収支内訳書+所得税の確定申告
(3)消費税の確定申告
(4)贈与税の確定申告

個人事業主がする申告はこのうち(2)(3)なんですね。
一般的にサラリーマンで確定申告される方は、(1)所得税の確定申告について申告する方が多いと思いますので、今回はその前提で話を進めます。

 

所得税の確定申告って何?


そもそも、なぜ私たちは確定申告をしなければならないのでしょう?
会社側で税金を調整してくれるはずじゃないの?と思っている方も多いと思います。

しかし、会社ができる税金の調整・申告には限りがあり、基本的には源泉徴収票に関連する事項のみです。

ですから、源泉徴収票に載らない控除(医療費控除等)や、中途退職後に所得税源泉徴収)の還付を受けるのには、自分で確定申告をする必要があるわけですね。

確定申告をしなくても、脱税にならない限り特に罰則などはありませんが、
副業などのないサラリーマンが確定申告によって控除を受けることで、税金を軽減できることがあります。
これが、ごく普通のサラリーマンが確定申告をする主な目的です。

控除について詳しく知りたい方は、本ブログの記事「【超初心者向け概要解説】控除って何?」を見てみてくださいね。

 

 

【さぁいよいよ確定申告】事前準備~確定申告用のアカウント(利用識別者番号)を取得する

 

確定申告をするには、まず役所側に自分専用のアカウントを作ってもらう必要があります。

そしてそのアカウントにログインするのに必要なのが、利用識別者番号
これを、何らかの形で取得する必要があります。

利用識別者番号を取得するにはいくつか方法があるのですが、
初心者にオススメなのは下記2つのいずれかです。

マイナンバーカード方式による取得
②ID・パスワード方式による取得

 

マイナンバーカード方式による取得

どんな人に向いてるの?

こちらの方式のメリットは、利用識別者番号取得から確定申告までの一連の流れが、原則、全てオンラインで解決することです。
ですが一方で、ICリーダー機能を搭載しているスマホiPhoneや有名ブランドのスマホ等)を持っている方のみが対象になるので、
該当のない方は強制的に②ID・パスワード方式を選ぶ必要があります。

下記リンクより機種をご確認いただき、①に該当しない方は②を検討ください。
公的個人認証サービスポータルサイト「マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧」

 

取得するための手順

(1)マイナポータルアプリとe-Taxアプリの二つをダウンロード
(2)個人情報を入力し、登録 → 利用識別者番号を取得
(3)利用識別者番号で、スマホまたはPCより確定申告書等作成コーナーへログイン → 確定申告

画面の操作方法については、国税庁によるガイドラインがわかりやすいと思います!↓
国税庁「スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ【iPhone】」 
国税庁「スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ
【Android】」


②ID・パスワード方式による取得

どんな人に向いてるの?

こちらの方式は①を補完するもので、税務署に出向き、利用識別者番号を取得する必要があります。
しかし①マイナンバーカード方式が使えない方でも電子申告ができる救済措置として、当面の間は利用できるようです。
手持ちのスマホがICリーダー機能を搭載していない方は、アカウントだけでも早めに作っておくことをお勧めします。

 

取得するための手順

(1)最寄りの税務署にて、利用識別者番号を取得 
※本人確認がありますので、持参すべきものについては最寄り税務署のHP等で確認してください。

(2)利用識別者番号で、スマホまたはPCより確定申告書等作成コーナーへログイン → 確定申告

こちらも、国税庁によるガイドラインがありますよ~↓
国税庁「令和3年分確定申告特集」>「ID・パスワード方式の届出完了通知」の取得」

本番~画面上で情報入力

 

こちらについても詳しくご説明した方が良いかと思ったのですが、、
画面を伴った具体的な説明については、画像付きで国税庁が案内をしてくれていて、こちらが一番わかりやすく確実な情報と思います。

マイナポータルアプリとe-Taxアプリでの申告方法については、
先ほど紹介した「スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ」にあります。

国税庁「スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ【iPhone】」
国税庁「スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ【Android】」


またPCや、ICリーダーなしのスマホから申請する場合は、下記が参考になるかと思いますので、ぜひ一度見てみてください。
国税庁「令和3年分確定申告書等作成コーナー入力マニュアル」

 

送った情報を修正したいときは...


原則、期限内(同年の2月16日~3月15日)であれば、確定申告書等作成コーナーに入力した内容に上書きするのみでokです。(訂正申告といいます)
これを過ぎて訂正が必要になった場合は、別途、修正申告または更正申告が必要になります。

 

①修正申告

誤って税額を過少に申告してしまった場合に、税額を修正するための申告です。
本来払うべき税金が遅れて納付されることになるので、延滞税がかかります。

 

②更正申告

(1)修正申告とは反対に、税額を過大に申告してしまった場合に、税額を修正し還付してもらうための申告です。
こちらは申告期限から5年以内であれば申請ができます。

 

いずれも訂正申告同様、確定申告書等作成コーナーから申告できるようです。
とはいえ面倒を避けるためにも、なるべく期限内に終わらせられるようにしたいものですね。。

 

終わりに

 

確定申告、初年度は大変かと思いますが、
慣れれば徐々にコツがわかってきて、そのうち、あれもこれもと申告したくなってしまう病になるかと思いますw
(実際に税金減るかどうかは別ですが...)

この記事で、確定申告についてなんとなく全体像やイメージが掴んでもらえたら嬉しいです!